お客様各位

拝啓 新春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
さて、私こと、西村正治53歳は、昨年、創業以来お世話になっておりました、株式会社FOOD&DRINK BANKを退社し、新たな一歩を踏み出すべく、開業準備を進めて参りました。計画通りにならないことも多々あり、開業が遅くなりましたが、この度、株式会社JFCプロジェクトを開業する運びになりましたので、ご報告申し上げます。
飲食業界におきましては、永らく続いている価格競争によるデフレの波、深刻な人材不足が経営を逼迫させています。完全に供給過多に陥っているのは明白な事実で、今後10年間で店舗数が激減し、機械化、AI化に伴う設備投資額の増大により、ますます資本力のあるチェーン店に寡占化されるのは間違いない事実だと思います。
そうした中で、我々サービス業の生き残る道は、日本の食文化の素晴らしさを磨き上げ、世界から評価されている和食を世界に向けて発信すること以外にないと考えました。マーケットを世界に向けて拡大し、日本の食文化の担い手を海外に見いだす。国境が急速になくなっている現在、新しいかたちの飲食業を生み出すのにまたとない環境が訪れています。
生産地、生産者に直結し、和食の根幹を担う「あんしん・あんぜん」な日本ならではの食材の「美味しさ」、そしてそれを「楽しく」消費者に食べていただく場所を提供すること。それが飲食業界に一石を投じ、産地の人々を心から豊かにすることだと信じて止みません。
ここ数年、携わってきた仕事の中で、きっかけとヒントを掴むことが出来ました。企業理念を「日本の食文化を磨き上げ、世界に向けて発信する。」とし、これからの人生を日本の食文化に捧げる覚悟で起業いたします。
前職の起業以来、長きにわたり、指導を頂きました渡邊社長、今回の独立に勇気を与えてくださった、マルゴ水産木村社長のご縁に報いるためにも、これからの人生において今までより加速度を増して仕事に邁進する所存です。年齢的に考えると無謀な挑戦であることは事実でありますが、学んで来たことを知識で終わらせず、行動し、知恵とするための最後のチャンスだと前向きに取り組むことを決意しました。
詳しい事業内容に関しましては、ホームページ等でお知らせ致しと思います。皆様方におかれましては、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具

平成31年1月吉日
株式会社 JFCプロジェクト
代表取締役 西村 正治